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レコードプレーヤーにAirPodsを接続する方法|Bluetoothトランスミッター活用

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木村 拓也 | レコード収集歴15年
レコードプレーヤーにAirPodsを接続する方法|Bluetoothトランスミッター活用

レコードプレーヤーにAirPodsを接続して音楽を楽しみたいという方は多くいます。ただし、ほとんどのレコードプレーヤーはBluetooth送信機能を内蔵していないため、接続には方法に工夫が必要です。本記事では2つの接続方法を解説します。

基本的な考え方:レコードプレーヤーからBluetoothで送信する

AirPodsはBluetoothで受信する機器です。レコードプレーヤー側がBluetooth送信機能を持っていなければ、AirPodsに音を飛ばすことができません。

接続の方法は大きく2つです。

  1. Bluetooth送信機能内蔵のレコードプレーヤーを使う(例:SONY PS-LX310BT)
  2. BluetoothトランスミッターをレコードプレーヤーのRCA出力に接続する

方法1:Bluetooth内蔵レコードプレーヤーでAirPodsに接続する

SONY PS-LX310BT(aptX対応)など、Bluetooth送信機能内蔵のレコードプレーヤーを使う方法です。

接続手順(SONY PS-LX310BTの場合)

  1. PS-LX310BT本体のBLUETOOTHボタンを長押し(約2秒)してペアリングモードに入る
  2. iPhone/Mac上でAirPodsのケースを開き、ケース背面のボタンを長押しして接続モードにする(または「設定」→「Bluetooth」から選択)
  3. PS-LX310BTのBluetooth LEDが点滅から点灯に変わると接続完了
  4. レコードを再生するとAirPodsから音が出る

AirPodsとのコーデック互換性の注意点

AirPodsはAACコーデックに対応しています。PS-LX310BTはaptX/AAC/SBCに対応しているため、AACでの接続が可能です。

ただし、Apple製品(AirPods)はaptXには対応していないため、PS-LX310BTとAirPodsの接続ではAACまたはSBCが使用されます。

方法2:Bluetoothトランスミッターを使う

Bluetooth非対応のレコードプレーヤー(AT-LP120XUSB・AT-LP60X・Denon DP-29Fなど)でも、Bluetoothトランスミッター(送信機)を使ってAirPodsに接続できます。

Bluetoothトランスミッターとは

RCAまたは3.5mmオーディオ入力を持ち、受け取った音声信号をBluetoothで送信する機器です。市販品は2,000〜8,000円前後から購入できます。

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接続手順

  1. レコードプレーヤーのRCA出力(赤・白)をBluetoothトランスミッターの入力に接続する
    • トランスミッターがRCA入力の場合:RCAケーブルで直接接続
    • トランスミッターが3.5mm入力の場合:RCA→3.5mm変換ケーブルを使用
  2. Bluetoothトランスミッターの電源を入れ、ペアリングモードにする
  3. AirPodsを接続モードにして、トランスミッターとペアリングする
  4. レコードを再生するとAirPodsから音が出る

トランスミッターを選ぶポイント

確認ポイント内容
入力端子RCA入力があるものを選ぶ(3.5mm入力のみの場合は変換ケーブルが必要)
BluetoothコーデックAACまたはaptX対応のものを選ぶとAirPodsとの接続品質が良い
遅延(レイテンシー)音楽鑑賞メインであれば許容範囲内のものが多い
電源供給USB給電または乾電池。常設ならUSB給電が便利

接続時の注意点:フォノイコライザーを通すこと

Bluetoothトランスミッターに入力する信号は、フォノイコライザーを通したLINE出力であることが必要です。

  • フォノイコ内蔵レコードプレーヤー(Denon DP-29F・AT-LP60Xなど):RCA出力(LINE出力)をそのままトランスミッターに接続してOK
  • フォノイコON/OFF切り替えモデル(AT-LP120XUSBなど):フォノイコをONにした状態でRCA出力をトランスミッターに接続する
  • フォノイコ非内蔵モデル:外付けフォノアンプを経由してからトランスミッターに接続する

フォノイコを通さない「PHONO出力」を直接トランスミッターに入力すると、音量が極端に小さく音質も正常ではありません。

Bluetooth接続の音質について

AirPodsとBluetoothで接続する場合、いくつかの点に注意してください。

  • コーデックによる圧縮: 有線接続と比べてわずかな音質の差が生じます
  • 遅延: Bluetoothには数十〜数百msの遅延が発生します。映像とのシンク用途には向きません。音楽だけを楽しむ場合は気にならないことが多いです
  • 接続の安定性: 距離・障害物によって接続が不安定になることがあります

高音質を最優先する場合は有線ヘッドホンの使用を推奨します。

Bluetooth接続と有線ヘッドホン:どちらを選ぶべきか

有線ヘッドホンとの比較

比較項目Bluetooth(AirPods等)有線ヘッドホン
音質コーデック圧縮あり圧縮なし・劣化なし
遅延数十〜数百msほぼゼロ
利便性ケーブル不要・自由な移動ケーブル制約あり
接続安定性距離・障害物に依存安定
セットアップペアリング操作が必要ケーブル差し込むだけ

音質を最優先する場合は有線ヘッドホンが適しています。利便性・ケーブルからの解放を重視する場合はBluetooth接続が選択肢になります。

AirPodsで聴くのに向いているジャンル

AirPodsでレコードを聴く場合、AAC・SBCコーデックで伝送されるため、クラシック・ジャズ等の微細な音の差異を楽しむ用途より、ロック・ポップスなど比較的ダイナミックなジャンルの方が圧縮による音質差が気になりにくい傾向があります。

AirPods ProとAirPodsの違い

AirPods ProはアクティブNC(ノイズキャンセリング)機能を搭載しており、外部音との隔離度が高まります。レコード再生時に外部ノイズが多い環境ではAirPods Proの方が集中して聴ける環境を作りやすいです。

コーデックはAirPods(第2世代・第3世代)もAirPods ProもどちらもAAC/SBCに対応しており、aptXには非対応という点は共通です。

AirPods Maxとの接続

AirPods Maxはオーバーイヤー型のApple製ヘッドホンです。Bluetoothコーデックの対応はAirPodsと同様(AAC対応・aptX非対応)のため、接続方法や注意事項はAirPodsと同じです。

よくある質問

Q. Bluetooth対応レコードプレーヤーを持っていないとAirPodsでは聴けませんか?

A. BluetoothトランスミッターをプレーヤーのRCA出力に接続することで、Bluetooth非対応のプレーヤーでもAirPodsと接続できます。2,000〜8,000円前後のトランスミッターで対応可能です。

Q. AirPodsとレコードプレーヤーを接続するときに音量が小さい場合はどうすればよいですか?

A. 音量が小さい原因として多いのは「フォノイコライザーを通さないPHONO出力」をトランスミッターに入力しているケースです。プレーヤーのフォノイコライザーがONになっているか(またはLINE出力を使用しているか)を確認してください。

Q. Bluetoothトランスミッターを使うと音質は落ちますか?

A. コーデックによる圧縮が入るため、有線接続と比べてわずかな変化はあります。AACコーデック対応のトランスミッターを選ぶことで、SBCのみのモデルより音質劣化を抑えることができます。

Q. PS-LX310BTとAirPodsのペアリングは安定していますか?

A. SONY PS-LX310BTはaptX/AAC/SBCに対応しており、AirPodsとはAACまたはSBCで接続されます。Bluetooth 4.2接続のため、一般的な使用環境(障害物なし・5m以内)では安定した動作が期待できます。ただし電波環境や障害物によって接続が途切れる場合があります。

まとめ

レコードプレーヤーにAirPodsを接続する最もシンプルな方法は、SONY PS-LX310BTなどBluetooth内蔵モデルを使うことです。既存のBluetooth非対応プレーヤーを使う場合はBluetoothトランスミッターを経由することで同様の接続が可能になります。

Bluetooth対応プレーヤーの比較はBluetooth対応レコードプレーヤーおすすめ7選もご覧ください。

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