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SONY PS-LX310BTスペック分析|Bluetooth内蔵エントリー機の特徴と接続方法
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目次
SONY PS-LX310BTは、Bluetooth送信機能を内蔵したフルオートのレコードプレーヤーです。本記事では、SONY公式サイト掲載の仕様をもとにスペック分析を行い、特徴・接続方法・向く人を解説します。
PS-LX310BTの主な仕様
SONY公式サイト掲載情報をもとにした主要スペックの概要です(詳細・最新情報はSONY公式サイトでご確認ください)。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 駆動方式 | ベルトドライブ |
| 操作方式 | フルオート |
| フォノイコライザー | 内蔵 |
| Bluetooth | 送信対応(SBC/AAC/aptX対応) |
| 出力端子 | RCA出力(LINE出力) |
| 対応回転数 | 33/45rpm |
| 付属カートリッジ | SONY製(交換針あり) |
| オートリフト | SONY独自のオートリフト機能搭載 |
Bluetooth機能の特徴
対応コーデック
PS-LX310BTはSBC・AAC・aptXの3コーデックに対応しています。接続先の機器が対応していれば、aptXで高音質なBluetooth接続が可能です(aptXは一般的なSBCより音質的に有利とされるコーデック)。
ただし、Bluetooth接続全般に言えることですが、有線接続に対してわずかな遅延と音声圧縮が発生します。映像との同期用途には向きません。音楽鑑賞メインであれば実用上の問題は少ないです。
Bluetooth接続手順
- PS-LX310BT本体のBLUETOOTHボタンを長押し(ペアリングモードに入る)
- 接続先のBluetoothスピーカー・ヘッドホン側もペアリングモードにする
- 機器が接続されると本体のBluetooth LED表示が変わる
- 通常通りレコードを再生する
ペアリング登録後は次回以降の接続が自動で行われます(機器の自動接続機能による)。
AirPodsとの接続方法の詳細はレコードプレーヤーにAirPodsを接続する方法をご覧ください。
フルオートとSONYオートリフト機能
PS-LX310BTはフルオート動作に加えて、SONYが開発した「オートリフト機能」を搭載しています。
通常のフルオートと同様に、スタートボタンを押すと自動でアームが盤面に降り、再生が開始します。盤の終わりまで来ると自動でアームが上がります。
この機能により、レコード再生中に他のことをしていても、盤の終わりに針が内周ランナウトを長時間なぞり続けるリスクがありません(針・盤面の保護に有効)。
フォノイコライザーとRCA出力
PS-LX310BTはフォノイコライザーを内蔵しており、RCA出力(LINE出力)からアクティブスピーカーやプリメインアンプのLINE入力に直接接続できます。
フォノイコのON/OFF切り替えスイッチは搭載されていないため、外付けフォノアンプの使用には対応していません。本格的なフォノアンプへのアップグレードを検討する場合は、この点に注意が必要です。
接続パターン別の手順
Bluetoothスピーカーと接続する場合
上記の手順でBluetoothペアリングを行うだけです。有線ケーブルは不要です。
アクティブスピーカーに有線接続する場合
付属のRCAケーブルを使って、PS-LX310BTのRCA出力をアクティブスピーカーのRCA入力またはAUX入力(3.5mm変換ケーブル使用)に接続します。
プリメインアンプに接続する場合
PS-LX310BTのRCA出力をアンプの「LINE入力」または「AUX入力」に接続します。アンプの「PHONO入力」には接続しないでください(フォノイコ内蔵のため二重にかかる)。
接続の詳細はレコードプレーヤーのスピーカー接続ガイドをご覧ください。
PS-LX310BTが向く人・向かない人
向く人
- Bluetoothスピーカーやヘッドホンを持っていて有線ケーブルを使いたくない
- 操作のシンプルさ(フルオート)を重視する
- 2〜3万円の予算でBluetoothと基本機能を揃えたい
- SONYブランドへの信頼性を重視する
向かない人
- USB録音機能が必要(AT-LP60XUSBまたはAT-LP120XUSBを推奨)
- 78rpm(SP盤)の再生が必要(AT-LP120XUSBを推奨)
- フォノイコのON/OFF切り替えで外付けフォノアンプを使いたい
- ダイレクトドライブを求めている(AT-LP120XUSB・AT-LP140XPを推奨)
Audio-Technica AT-LP60XBTとの比較
同価格帯のBluetooth対応モデルであるAudio-Technica AT-LP60XBTと比較した場合のポイントを整理します。
| 比較項目 | SONY PS-LX310BT | AT-LP60XBT |
|---|---|---|
| Bluetoothコーデック | SBC/AAC/aptX | SBC/AAC |
| オートリフト | あり(SONY独自) | あり(フルオート) |
| フォノイコ | 内蔵(ON/OFFなし) | 内蔵(ON/OFFなし) |
| ブランド | SONY | Audio-Technica |
Bluetoothコーデックの幅(aptX)ではPS-LX310BTが有利です。
まとめ
SONY PS-LX310BTはBluetoothフルオートの入門〜ミドルクラス機として完成度の高いモデルです。Bluetoothでの利便性を優先しつつ、フォノイコ内蔵で接続もシンプルに済ませたい方に向いています。
他ブランドとの比較はAudio-Technica vs SONY レコードプレーヤー比較もご覧ください。
PS-LX310BTの詳細スペック補足
ベルトドライブの特性
PS-LX310BTはベルトドライブ方式を採用しています。モーターの振動がプラッターに直接伝わりにくい構造であり、低ノイズ再生に適した方式です。一方でダイレクトドライブ方式(AT-LP120XUSB等)と比べると、モーターの制御精度や回転の立ち上がりで差があるとされています。
音楽鑑賞用途でのカジュアルな使用では、ベルトドライブの音質上のメリット(コギングノイズの少なさ)が体感できる場面もあります。
針(カートリッジ)について
PS-LX310BTに付属するカートリッジはSONY製です。交換針はSONY公式サイトまたは正規代理店で入手できます。サードパーティ製カートリッジへのアップグレードを検討する場合は、ヘッドシェルの規格(一体型か着脱型か)をメーカー仕様書で確認してから選ぶことが必要です。
aptXコーデックの活用
PS-LX310BTのBluetooth送信はSBC・AAC・aptXの3コーデックに対応しており、接続先がaptX対応であれば最大320kbpsでの送信が可能です(aptXの仕様による)。一般的なSBCコーデック(〜328kbps理論値だが実運用では低くなることが多い)と比べて、aptXは安定した音質での転送が期待できます。
接続先のBluetoothスピーカーやヘッドホンがaptXに対応していない場合は、共通対応するSBCまたはAACに自動で切り替わります。
PS-LX310BTの設置・セットアップ
水平設置の重要性
レコードプレーヤー全般に言えることですが、設置面が水平でないと針圧が片側にかかりすぎる「トラッキング不良」が起きる場合があります。PS-LX310BTは設置前に水平器(スマートフォンのレベルアプリも代用可)で水平を確認することが推奨されます。
アンチスケーティング
アンチスケーティングは、針がレコードの内周方向に引っ張られる力(インサイドフォース)を打ち消す機能です。PS-LX310BTはアンチスケーティング調整機構を搭載しています(仕様詳細はSONY公式サイトを参照)。フルオートのため通常は出荷時設定のままで使用できます。
よくある質問
Q1. PS-LX310BTとBluetooth接続しているとき、RCA有線接続と同時に音を出せますか?
A. RCA出力とBluetooth送信は独立しており、同時に音を出せます。たとえばBluetooth接続のスピーカーで再生しながら、RCAで別のアンプに出力することが可能です(PS-LX310BT公式仕様より)。
Q2. Bluetooth接続が切れやすい場合、どうすればいいですか?
A. 電子レンジや無線LANルーター(2.4GHz帯)などの電波干渉が原因のことがあります。干渉する機器との距離を離すか、接続先機器をPS-LX310BTに近づけることで改善する場合があります。また、接続先機器のBluetooth設定でPS-LX310BT以外のデバイスの接続を一度解除してみることも有効です。
Q3. フォノイコのON/OFFスイッチがないため、将来的に外付けフォノアンプを追加できませんか?
A. PS-LX310BTのRCA出力は常にLINE出力(フォノイコ処理後)として出力されます。外付けフォノアンプはPHONOレベルの入力を前提とした機器のため、PS-LX310BTのRCA出力をそのまま外付けフォノアンプに通すと二重にフォノイコがかかり音が歪みます。PS-LX310BTは外付けフォノアンプの使用を想定した設計ではありません。
Q4. 33rpmと45rpmの切り替えはどこで行いますか?
A. 本体のプレーヤー部分に33/45rpmの回転数選択スイッチがあります。7インチシングル盤(45rpm)と12インチアルバム(33rpm)で使い分けてください。詳細操作は付属の取扱説明書をご参照ください。